Visibox
vs VDMX
ライブビジュアルのためのVisiboxとVDMXを比較。誰が操作するのか、MacかWindowsか、オーディオリアクティブなクリップ、レイヤー、バッキングトラック、価格。
VDMXは90年代後半から、MacのVJにとってのモジュラー型ツールボックスであり続けています。開発元はISFシェーダー形式を生み出した会社で、プラグイン、データソース、レイヤーを組み合わせて、思い描くどんなリグでも作れます。Visiboxはライブビジュアルをパフォーマーの側から捉えています。クリップを読み込み、コントローラーをマッピングすれば、ステージからショーを動かせます。オーディオリアクティブなビジュアライザー、エフェクト、バッキングトラックも同じアプリの中にあります。
この比較は、まず2つの点で決まります。VDMXはMacでしか動きません。そしてVDMXは、コンピューターの前でミックスする人がいることを前提にしています。それぞれが勝る場面は次のとおりです。
| Visibox | VDMX | |
|---|---|---|
| 概要 | すばやいハンズフリートリガーを軸にしたライブビジュアルアプリ | プラグインを組み合わせて作るモジュラー型のVJ環境 |
| 向いている用途 | バンド、DJ、礼拝、イベント | 自分だけのリグを組む専業のVJやAVアーティスト |
| 操作する人 | パフォーマー本人がステージから。またはPA席のスタッフがスマホやタブレットで | コンピューターの前でライブミックスするオペレーター |
| 対応OS | macOS 13以降、Windows 10以降 | macOS 13以降のみ |
| 習得のしやすさ | その日のうちに本番で使える | 数時間から数日。テンプレートはあるが、レイアウトは自分で組む |
| オーディオリアクティブ | ISFシェーダーとMilkDropプリセットを内蔵 | 奥深い。オーディオ解析であらゆるパラメーターを動かせる。ISFビジュアライザーにも対応 |
| レイヤーとミキシング | ポリモードで、6つのレイアウトから複数のクリップを同時に再生。自由なレイヤースタックはなし | 無制限のレイヤー、ブレンドモード、ライブコンポジット |
| バッキングトラック | ステムのマージとクリック出力に対応したマルチチャンネルのバッキングトラック。セットリストで管理 | ムービーの音声を再生する。バッキングトラックプレーヤーではない |
| エフェクト | ライブエディター付きの、重ねがけできるエフェクト | 豊富なライブラリ。VDMX6 PlusならVuoとTouchDesignerにも対応 |
| MIDI/フットスイッチ/Stream Deck | MIDIにネイティブ対応でマッピングも簡単。OSC、リアルタイムコントロール、Elgato Stream Deckプラグインあり | MIDIとOSCのマッピング。Stream Deckはブリッジ経由 |
| 照明卓からのコントロール | sACNとArt-Netの入力。GDTFプロファイルでVisiboxを灯体としてパッチ | DMX入力を、あらゆるパラメーターにマッピング |
| ネットワーク映像(NDI、Syphon、Spout) | 出力:NDI、Syphon(Mac)、Spout(Windows)、SDI(いずれもベータ版)。入力:NDIカメラ(ベータ版)。Syphon入力は非対応 | NDIとSyphonの入出力、Blackmagic出力 |
| AIアシスタント/API | ネイティブのMCPサーバー(ルックを言葉で伝えれば、AIアシスタントがビジュアライザーを書く)、HTTP+WebSocket API、CLI | AIアシスタントなし。OSCとMIDIで操作 |
| 価格 | 無料プランあり。Proは月額$18.99(Subscribe-to-Own)、年額$83.88、または買い切り$299 | VDMX6は買い切り$199.99、VDMX6 Plusは買い切り$349 |
- Visibox
- すばやいハンズフリートリガーを軸にしたライブビジュアルアプリ
- VDMX
- プラグインを組み合わせて作るモジュラー型のVJ環境
- Visibox
- バンド、DJ、礼拝、イベント
- VDMX
- 自分だけのリグを組む専業のVJやAVアーティスト
- Visibox
- パフォーマー本人がステージから。またはPA席のスタッフがスマホやタブレットで
- VDMX
- コンピューターの前でライブミックスするオペレーター
- Visibox
- macOS 13以降、Windows 10以降
- VDMX
- macOS 13以降のみ
- Visibox
- その日のうちに本番で使える
- VDMX
- 数時間から数日。テンプレートはあるが、レイアウトは自分で組む
- Visibox
- ISFシェーダーとMilkDropプリセットを内蔵
- VDMX
- 奥深い。オーディオ解析であらゆるパラメーターを動かせる。ISFビジュアライザーにも対応
- Visibox
- ポリモードで、6つのレイアウトから複数のクリップを同時に再生。自由なレイヤースタックはなし
- VDMX
- 無制限のレイヤー、ブレンドモード、ライブコンポジット
- Visibox
- ステムのマージとクリック出力に対応したマルチチャンネルのバッキングトラック。セットリストで管理
- VDMX
- ムービーの音声を再生する。バッキングトラックプレーヤーではない
- Visibox
- ライブエディター付きの、重ねがけできるエフェクト
- VDMX
- 豊富なライブラリ。VDMX6 PlusならVuoとTouchDesignerにも対応
- Visibox
- MIDIにネイティブ対応でマッピングも簡単。OSC、リアルタイムコントロール、Elgato Stream Deckプラグインあり
- VDMX
- MIDIとOSCのマッピング。Stream Deckはブリッジ経由
- Visibox
- sACNとArt-Netの入力。GDTFプロファイルでVisiboxを灯体としてパッチ
- VDMX
- DMX入力を、あらゆるパラメーターにマッピング
- Visibox
- 出力:NDI、Syphon(Mac)、Spout(Windows)、SDI(いずれもベータ版)。入力:NDIカメラ(ベータ版)。Syphon入力は非対応
- VDMX
- NDIとSyphonの入出力、Blackmagic出力
- Visibox
- ネイティブのMCPサーバー(ルックを言葉で伝えれば、AIアシスタントがビジュアライザーを書く)、HTTP+WebSocket API、CLI
- VDMX
- AIアシスタントなし。OSCとMIDIで操作
- Visibox
- 無料プランあり。Proは月額$18.99(Subscribe-to-Own)、年額$83.88、または買い切り$299
- VDMX
- VDMX6は買い切り$199.99、VDMX6 Plusは買い切り$349
価格は2026年10月にvidvox.netで確認しました。VDMX6は買い切りで$199.99、VuoとTouchDesignerに対応するVDMX6 Plusは$349です。6.x系の機能アップデートはこれまで無料で、デモは保存以外のすべての機能を好きなだけ試せます。Visiboxはどのプランも2台のコンピューターをアクティベートでき、新しいアクティベーションはどれも、クレジットカード不要の14日間のPro試用から始まります。Visiboxのサブスクリプションなら常に最新バージョンを使え、$299の永久ライセンスには2年間のアップデートが付いています。
Visiboxを選ぶべきとき
- Windowsを使っている、またはバンドにMacとWindowsが混在している。VDMXにはWindows版が存在したことがありません。
- ステージに立つのは自分。演奏しながらフットスイッチ、MIDIパッド、Stream Deckでハンズフリーに映像をトリガーできるので、コンピューターにつきっきりの人は必要ありません。
- PAエンジニアにも映像を任せられる。Visibox Remoteでスマホやタブレットがショーのコントロールサーフェスになるので、PA席からでも会場のWi-Fiが届くどこからでも、曲を選んでクリップを発動できます。
- 今夜から本番で使いたい。Visiboxはグリッドが最初から組まれた状態で開くので、先にリグを組み立てる必要はありません。
- バッキングトラックを使っている。Visiboxはマルチチャンネルのステムをクリック出力付きで再生し、同じ曲から映像もトリガーします。
- ショーがセットリストで進む。セットリストに曲順を保存し、曲のタイムライン(ベータ版)が曲ごとの時間軸でクリップを発動してMIDIを送り、ステージ用のスクリーンにはバンド向けのコード譜と歌詞をスクロール表示できます(ベータ版)。
- パッチングなしでオーディオリアクティブな映像が欲しい。MilkDropプリセットやISFシェーダーをグリッドにドロップするだけで、オーディオに反応します。
- AIアシスタントに話しかけてプロジェクトを編集したい。ルックを言葉で伝えてビジュアライザーを書いてもらいたい。あるいはスクリプトや別のデバイスからショーを操作したい。
VDMXを選ぶべきとき
- 専業のVJである。レイヤーを重ね、ブレンドし、ライブでミックスして、頭の中にあるとおりのリグを組みたい。
- オーディオ解析、LFO、ステップシーケンサーで、画面上のあらゆるパラメーターを動かしたい。このモジュレーションの層こそVDMXの本当の奥深さです。Visiboxのリアルタイムコントロールは名前付きのコントロールをクリップやエフェクトのパラメーターに割り当てますが、LFOやステップシーケンサーはありません。
- タイムコード(MTCやLTC)、好きなパラメーターに割り当てられるDMX、Syphon入力を同じアプリで扱う必要がある。
- VuoやTouchDesignerで制作していて、そのコンポジションをVJソフトの中で使いたい(VDMX6 Plus)。
- フル機能のアプリを好きなだけ試したい。VDMXのデモは、保存以外のすべての機能が使えます。
本当の違い
VDMXは組み立てキットです。画面に何を出すか、どのオーディオ帯域がどのパラメーターを動かすか、レイヤーを何枚重ねるか、ひとつひとつのツマミが何をするか、すべて自分で決めます。現場のVJの手にかかれば、その自由こそが存在意義のすべてで、Visiboxにはそれを置き換えられるものがありません。
Visiboxは、演奏者が演奏で手いっぱいであることを前提にしています。グリッドは最初から組まれています。曲にクリップが入り、クリップはフットスイッチ、パッド、Stream Deckから出せて、ビジュアライザーは映像やカメラと同じグリッドに並び、どのクリップにもエフェクトを重ねられます。ポリモードなら複数のクリップを同時に再生でき、リアルタイムコントロールでクリップやエフェクトのパラメーターをノブやフェーダーに割り当てられます。バッキングトラックも同じ曲から再生され、ステムはマージされ、クリックは専用の出力に出て、セットリストが曲順を管理します。ひとりでショー全体をステージから動かせて、MacでもWindowsのノートPCでも、午後のうちに使い方を覚えられます。
よくある質問
VisiboxはVDMXの代わりになりますか?
ハンズフリーの映像、オーディオリアクティブなクリップ、エフェクト、バッキングトラックをひとつのアプリで使いたいミュージシャンやバンドなら、なります。しかもWindowsでは、2つのうち動くのはVisiboxだけです。レイヤーを重ねてライブで映像をモジュレーションするVJには、VDMXのほうが向いています。
VDMXはWindowsで動きますか?
いいえ。VDMXはmacOS専用です。VisiboxはmacOS 13以降とWindows 10以降で動作し、ひとつのプランで2台のコンピューターをアクティベートできます。
VisiboxはVDMXのようにオーディオリアクティブな映像を扱えますか?
はい。VisiboxはISFシェーダーを実行し、MilkDropプリセットをビジュアライザークリップとして取り込めます。ショーのオーディオ、別のアプリ、マイクのいずれにも反応します。VDMXはさらに先へ進んでいて、オーディオ解析であらゆるレイヤーのあらゆるパラメーターを動かせます。VJが求めるもので、バンドにはほとんど要らない機能です。
VisiboxはVDMXのようにレイヤーを使えますか?
部分的には使えます。ポリモードを使うと、1つの曲で複数のクリップを同時に、ブレンド、モザイク、スタック、横ストライプ、縦ストライプ、スポットの6つのレイアウトで再生できます。ただしレイヤーコンポジターではなく、ブレンドモード付きのレイヤースタックを手でミックスすることはできません。VDMXはブレンドモード付きで無制限のレイヤーを合成します。ライブミキシングを軸にしたショーなら、VDMXが正しい選択です。
VisiboxはVDMXより安いですか?
買い方によります。VDMX6は買い切り$199.99で、6.xの機能アップデートはこれまで無料でした。Visiboxには無料プランがあり、Proは月額$18.99(Subscribe-to-Own)または年額$83.88、永久ライセンスは2年間のアップデート付きで買い切り$299です。Visiboxはどのプランも2台のコンピューターをアクティベートできます。
自分のショーで試してみよう
アリーナツアーの背景映像も、結局は適切なクリップを適切な瞬間に出しているだけです。Visiboxなら、予算に関係なく、MacでもWindowsでもそれを自分の手で操れます。違いを実感するいちばん早い方法は、自分のクリップで試してみることです。
クレジットカードは不要です。契約の縛りも自動課金もありません。
