Visibox 6を開くと、コントローラーには見覚えがあるはずです。曲が縦に並び、その中にクリップがあり、下には出力のプレビュー。でもよく見ると、どの曲の隅にも小さなアイコンがあり、コントロールバーには録画ボタンがあり、設定ウィンドウには見たことのないセクションが並んでいます。
このツアーでは、コントロールバーから最後の設定まで、そのすべてを順に見ていきます。再生時間は1時間15分を少し超えますが、通しで見る必要はありません。下の各セクションから、動画のその場所に直接飛べます。
コントローラー
コントローラーはセットリストのようなレイアウトで、少し離れた場所に置いたノートパソコンからでも読める大きさです。各曲はクリップのパレットになっていて、ビデオ、画像、カラー、カメラ(HDMIキャプチャに加え、新たにNDIにも対応)、ビジュアライザー、そして6で新しく加わったオーディオのクリップを並べられます。上部のコントロールバーには、トランスポート、検索(⌘F、WindowsではCtrl+F)、背景クリップ、マルチチャンネル/ステレオ/モノラルのオーディオ切り替え、CPUメーター、セッションタイマー、時計があります。ツアーは0:14のここから始まり、10:51からはクリップの種類を紹介します。
複数のクリップを同時に
これまでのVisiboxは、一度に1つのクリップしか再生できませんでした。6では各曲にポリモードがあり、再生中のクリップが画面をどう分け合うかを決めます。モノ(従来の動作)、ブレンド、モザイク、横ストライプまたは縦ストライプ、スタック、スポットから選べます。さらに、クリップごとにローンチモードも設定できます。トリガーは押すと再生、ゲートはキーやパッドを押している間だけ再生、トグルは押すたびに開始と停止を切り替えます。ポリモードは14:19から、クリップに設定できるすべての項目が並ぶクリップエディターは16:54からです。
音にも専用のクリップ
曲にサウンドファイルをドロップすると、Visiboxは曲のオーディオにするか、独立したクリップにするかを尋ねます。クリップにすれば、スティンガーや効果音をビデオの隣のパッドに置けます。曲のオーディオにすれば、バッキングトラックとして再生され、その上でクリップを切り替えられます。番号付きのステムファイルをまとめてドラッグすると、Visiboxが1つのマルチチャンネルファイルへの結合を提案するので、ドラム、ベース、バッキングボーカルをそれぞれ別の出力に送れます。曲エディターは26:53から、オーディオは28:54からです。
曲のタイムラインと歌詞
曲のタイムラインを使えば、曲が自分で進行します。テンポとダウンビートを設定したら、クリップの切り替え、ほかの機材へのMIDI出力、オートメーションを、小節と拍、または時間で配置します。その隣にあるのが歌詞です。ギター、ウクレレ、ピアノのコードダイアグラム、移調、そしてテレプロンプター表示やステージプロンプト表示があり、専用のディスプレイに全画面で映せます。どちらもベータ版なので、まず設定 > 一般 > ベータ機能を有効にするをオンにしてください。タイムラインは33:47から、歌詞は35:20からです。
Remote、セットリスト、リアルタイムコントロール
iOSとAndroid向けのVisibox Remoteを使えば、コントローラーをスマートフォンやタブレットに表示できます。iPadでミックスしているPAエンジニアも、同じiPadからクリップをトリガーできます(38:11)。セットリストを使えば、1つのプロジェクトで複数のショーを回せます。すべての曲はプロジェクトに入ったまま、セットリストごとに曲とその順番を選べます(43:04)。そしてプロジェクト設定のコントロールバスが、リアルタイムコントロールの入り口です。コントロールに名前を付け、MIDIノブ、API、Stream Deckのダイヤルから操作して、クリップやエフェクトの設定をライブで動かせます(40:52)。
複数のスクリーン、照明コンソール、そのほかの設定
53:39からの設定ウィンドウは、このツアーでいちばん長いパートです。キャンバスでは、出力を複数のスクリーンに広げられます。スクリーンごとにサイズを変えたり、間に隙間を空けたりすることもできます。どのディスプレイにコントローラーや歌詞を全画面で表示するかも、ここで選びます。照明コンソールからのコントロールを使えば、sACNやArt-Net経由で照明コンソールからVisiboxを操作できます。ほかにも、LEDフィードバック付きのMIDIマッピング、Stream Deckプラグイン、Remoteのペアリング、AIツールとの接続、SyphonとSpoutの出力、背面投影や天吊りプロジェクター向けの反転設定が登場します。
Visibox 5から移行する場合に知っておきたい変更が1つあります。クリップは、指を離したときではなく、押した瞬間にトリガーされるようになりました。手の動きに対する反応が速くなり、そのためにクリップは上部の小さなハンドルでドラッグする仕組みになっています。以前の動作に戻したい場合は、設定 > 一般の押したときにクリップをトリガーをオフにしてください。
ビジュアライザー、エフェクト、オーバーレイ
ツアーの最後は、1:09:15からのビジュアライザー、エフェクト、オーバーレイのウィンドウです。ビジュアライザーはMilkDropとISFのプリセットで、試して、調整して、曲にドラッグできます。エフェクトはISFか、普通のCSSで書けます。ローワーサードや隅のロゴのようなオーバーレイは、プロジェクト全体、1つの曲、または1つのクリップに付けられます。プロジェクトに保存したビジュアライザーとエフェクトは、プロジェクトと一緒に別のコンピューターへ持っていけます。
このツアーはあえてテンポよく進めていて、いくつかのパートにはすでに専用の動画があります。ソング位置に同期、メディアの最適化、マルチチャンネル・バッキングトラック、Stream Deckでのコントロール、MIDIでのコントロール、AIエージェントが書いたビジュアライザーです。ほかの動画もこれから公開していきます。Visibox 6で詳しく取り上げてほしい部分があれば、YouTubeのコメントで教えてください。
ここで紹介した内容はすべて、無料のデモプロジェクトを使って動画で実演しています。「ヘルプ > デモプロジェクトをダウンロード/開く…」から自分用のコピーを入手して、クリックひとつまで同じ操作をたどってみてください。
詳しくはマニュアルのVisibox 5からのアップグレード、ポリモード、ローンチモード、曲のタイムライン、歌詞、セットリスト、リアルタイムコントロールをご覧ください。変更点を手短に知りたい場合は、Visibox 6.0のリリースノートにまとめています。Visiboxには14日間の無料Pro試用が付いています。


